No.6 修理〜その2〜
修理〜その1〜の続きです。
早速、バッグの修理を行います。工程は以下の通りです。
1、 オーダー時に作った裏地の型紙を確認
2、要望のポケットが、その寸法通りに指定の場所に配置できるか確認
3、裏地の本体とポケットの型紙作り
4、裏地を裁断し、仕立てる
5、表革本体と裏地の糸を解き、解体。4の裏地を取り替える。
6、表革本体と5の裏布を縫い合わせる
1〜3は、主に型紙づくりになります。
1、 オーダー時に作った裏地の型紙を確認
2、要望のポケットが、その寸法通りに指定の場所に配置できるか確認
3、裏地の本体とポケットの型紙作り
1、2、の確認ができたので、胴の裏地の型紙にポケット位置を書き込み、必要な分のポケットとその芯材の型紙を作ります。芯材は、ポケットがビシッとしっかりとするようにするために用います。
4、裏地を裁断し、仕立てる
裏地(右)と芯材(左)を型紙通りに裁断します。一般的にバッグの裏地に使われる”シャンタン”という素材を使用しました。裏地に芯材を貼り合わせ、ポケットの形に仕立てます。
5、表革本体と裏地の糸をほどき、解体。4の裏地を取り替える。
開口部の糸をほどき、革本体から裏地本体を取り外します。
ここでは糸をほどいた時に、革が切れる場合があるので要注意。切れた革はもう改修できないので、、、。切れてしまった場合は、新しく作り替えることになります・・・・。
今回はうまく解体できました!
仕立てた胴本体の裏地とポケットを縫い合わせ、裏地本体を完成させます。
6、表革本体と5の裏布を縫い合わせる
革はミシンで一度縫うと、ミシン針の穴が空きます。なので、当初空いた穴と同じ穴に今回も針を刺し、ミシンをかける必要があるということ。1針1針縫い進めていきます。
縫い合わせ完了!
元どおりです。
裏地の修理はできました。そして、革が乾燥しているので油分(馬の油)を足しました。
心残りは、この通り退色が激しいですが、クロム鞣のため染色できず、、、。
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