No.5 修理〜その1〜
約5年前に作ったハンドバッグが、修理依頼で戻ってきました。
それがこちら。
かなりのクタクタ感です。通常芯材で型崩れしないように作りますが、依頼者の希望で入れませんでした。そのためか使った痕跡がよくわかります。
因みに、Beforはこちら。
実はこれ、母からのオーダーのバッグ。マチが15cmで一般的にはなかなか売ってないサイズ。仕事用にとの依頼のものでした。約4年毎日使っていたみたいで、革の退色や傷が目立ちます。ですが、元の革はとっても滑らかで柔らかいダークブラウンの革だけに、いい感じに使われていると思います。でも退色が気になります・・・ね。
さて、今回は修理の依頼です。
中袋のポケットが足りなかったみたいで、母なりに自分でポケットを自作して裏布にピンで留めて使っていたよう。ピンの小さい穴が年々広がって、裏布に所々穴が空いてしまったのです。まあ、ボロボロです。
そこで、こんな感じで要望がやってきました。
かなり細かく、中袋のポケットのサイズと位置を記しています。しかも、上から見下げた図。
ここまでのデザインでオーダーもらう方はなかなかないので、自分の母にしてあっぱれ・・・!
さて、ここから何をするかというと。
1、 オーダー時に作った裏地の型紙を確認
2、要望のポケットが、その寸法通りに指定の場所に配置できるか確認
3、裏地の本体とポケットの型紙作り
4、裏地を裁断し、仕立てる
5、表革本体と裏地の糸を解き、解体。4の裏地を取り替える。
6、表革本体と5の裏布を縫い合わせる
以上の工程で進めていきます。
今からこの工程を進めていくので、続きはNo.6 修理〜その2〜で!
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